Wednesday, April 2, 2014

グリーンカードは本当に緑



(記事の内容とは全く関係ありませんが、昨日珍しくヒョウが降ったので写真を撮ってみました。寒かった〜。)


ハワイ滞在初日の夜、夫が自分のメールをチェックすると、弁護士からこんなメールが届いていました。


「Congratulations! あなたのグリーンカード申請は承認されたと移民局から連絡がありました。2-3週間以内にカードが郵送で送られて来るはずです。」


この喜ばしい知らせをハワイ滞在中に皆が祝ってくれた事も、忘れられない思い出になりました。


旅行から戻って来て、保留してもらっていた郵便物がいっぺんに届き、何とその中に夫と私のグリーンカードが入っていました。来る時はあっという間に来る物なのですねぇ。


振り返れば、それは本当に長い道のりでした。


でも私の住んでいる街で出会う日本人で、グリーンカードを持っていない人というのは極めて珍しく、


「実はビザなんですよ」


と言うと、とても驚かれるのでした。


というわけで、私達が永住権を取得するまでの、これまでの歩みをざっくり振り返りたいと思います!私が間違って記憶している部分があるかもしれませんので、話半分で読んで下さいね。





私の夫はブラジル生まれですが、国籍は日本です。日本に住んだ事はこれまでの人生で合わせて2年くらいで、それまでは親の仕事の都合で南米の国々を転々とし、そして高校生からアメリカにいるので、日本語で会話する事は出来ますが、読み書きは英語が一番楽だという事から、僕はアメリカに残りたいという決断に至ったわけです。


私もこの少し不便なアメリカ生活が気に入っているので、出来るならこのままアメリカにいたいと思っているんですね。(医療費がかさむようになったら分からんけど)


グリーンカードには、どういう立場から申請するかというカテゴリーがいくつもありまして、夫の場合、会社がスポンサーになってくれる「Employment-Based Immigration」の「EB-3」というカテゴリーからの申請になって、私の分もちゃっかり同時に申請してもらいました。


弁護士費用は会社に負担してもらう事が出来ました。申請料と合わせて$15,000以上はかかっていると思います。(この会社を辞める時にお金返せって言われたらどうしよう)


夫はアメリカで修士号があるので、第二優先のEB-2というカテゴリーで行けるかと思ったのですが、EB-2のカテゴリーの人がもらうべき適正額に比べてあなたの給料は低過ぎる、という理由で、第三優先のEB-3になったという寂しい出来事もありました。


一番ドキドキしたのは、アメリカ人を差し置いて外国人を雇わなくてはならない事を証明するために、日曜新聞に求人広告を会社側から2回も出してもらわなくてはならなかった事です。


新聞に求人広告を出す事で、アメリカ人の履歴書が集められ、本当にこの仕事が出来る人が永住権申請者のみである事を証明するのです。ここでいい人がいればアウトになります。


これをギリギリ何とかクリアして、Priority Date(Labor Certificationの申請が正式にファイルされた日)は、2011年の7月でした。


夫が今の会社で働き始めたのが2008年からで、Priority Dateまで漕ぎ着けるまで3年、実際グリーンカードが発給されるまで更に3年かかったというわけです。それでも私達が想定していたよりもずっとずっと早く出てくれました。


Priority Dateからの3年間は、H1-B(就労ビザ)の延長などの手続きをしつつ、容易に転職出来ない身をただひたすらに嘆いていたわけだったのですが、2013年の11月頃、「Civil Surgeonの認定を受けているお医者の所で健康診断を受けよ」、とのお達しが来て、いよいよ事態も急展開して来たと感じたのでした。


ツベルクリンのテストや、感染系の病気の免疫があるかどうかを調べるため、母子手帳がある人はそれを出すといいのですが、私は自分の母子手帳が実家で行方不明になったので、Titerと呼ばれる血液検査をして、私の体にその免疫があるかどうかを調べてもらいました。


夫はいつもツベルクリン検査で陽性が出るので、胸部のレントゲンを撮らされていました。お金も余計にかかります〜。


健康診断の結果が入った封筒と個人情報が詰まりに詰まった書類をすぐさま弁護士に送って、それをまた弁護士が移民局に送り、12月の中頃には「次はBiometrics(指紋採取)の日程が決まったら連絡する」、と書かれた手紙が届きました。


年が明けて2014年1月、「2月○日の3時にここで指紋採取せよ」というお手紙が届き、その指定された場所は家から1時間も離れた場所にあったので、当日は子供達を学校から早退させて一緒に連れて行きました。館内で騒いだりしないように、図書館から本をどっさり借りて持って行ったのが結構正解でした。


コンピューターで採取された指紋は瞬間的にFBIに送られ、すぐさま過去の犯罪歴を調べられるそうですよ。


それから約5週間で、就労許可証とAdvance Parole(一時渡航許可証)が一体になったカード送られて来ました。この時点で、夫は今の会社を辞める事は出来ないけど、他にも仕事を足せる状態になり、私も外で働けるようになりました。


わ〜い、と喜んでいたら、何とそれから約2週間で本物のグリーンカードが届きました。2週間前にもらったカードは一度の出番もなく用済み&お蔵入りになりました。


さて、グリーンカードが出たら出たで次に来る問題は、私が外に働きに出るか否やという事です。


共働きの皆さんは、仕事と家事育児のバランスをどうやって保っていますか?旦那さんが、先に帰って来ているのに晩ご飯の支度もしないでビールとか飲んでたら殺意芽生えませんか?(笑)


今年の8月から次女のキンダーが始まるので、それまでを猶予期間として、毎日じっくり考えて答えを出せるようにしたいと思います。


6 comments:

  1. おめでとうございます。これで一安心ですね。

    仕事、悩みますよね。こればっかりは人それぞれですよねー。

    私は育児、仕事優先で、家事は手抜きです。えへへ。掃除機ロボット君が大活躍してくれます。後は子供に家事やらせています。家事が出来ない子はお婿さんに行けないと言い聞かせております。

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  2. ありがとうございます!長年の肩の荷がようやく下りてくれたような、そんな安堵感に包まれております。

    アメリカは家賃から何から全て「共働き前提の値段設定」だなと思うので、どうあがいてもやっぱり働かねばならないと思います。夢のコミューン設立に向けてお金も貯めないといけないし!

    その前にもっと持ち物を減らして、家事にかかる時間を少なく出来たらいいですよね。

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  3. おかえりなさい!そして、グリーンカード取得おめでとうございます~~!!
    ビザが落ち着くと、本当に一安心・・ですよねぇ。分かります、その気持ち~~!!

    我が家は私もフルタイムで働いていますが、
    今の会社で結婚・妊娠・出産と来ているので、特に深く考えず会社復帰して今に至ります。
    が、うちの主人は家の事(特に台所)はしないので、
    彼が休みの日に、ご飯の一つも炊いていなかったり、ましてやテレビ見てたりゲームしてたりすると、
    殺しても足りないくらいの殺意を覚えます。笑

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    1. ありがとうございます!ようやく勝ち取った権利を大事に有益に使いたいと思いつつも、日常生活はあまり変わりない感じですね(笑)
      こけこさんはフルタイムで働いていて、家事も全て切り盛りされているのですね〜。素晴らしいです。私に出来るか本当に不安です。そしてこのブログも続けられなくなってしまうかもしれないのがとても寂しいです。。

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    2. 家事は押しなべて全て適当で、家は大変とっちらかっておりますので、
      ご飯のしたくは全て私・・が正しいかと思います。笑
      お仕事を始めると時間の使い方も変わるし、やはり始めはすごく疲れるとおもいますが、
      クーポン生活からのファンとしては、ぜひ!ブログを続けて頂きたいです~~。

      アメリカって、金額設定は共働きなのに、
      システムは共働き向きではないと思うのは私だけでしょうか。
      送り迎えや、学校・習い事の時間帯とか。
      我が家は来年度からキンダーなので、悩みどころです。

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    3. ふむふむ。確かに子育てしながら働ける環境は厳しいですよね。子供達が元気に学校に行ってくれている間はいいですが、風邪ひいたり、夏休みだったりしたらば、その間の世話をどう工面したらいいのかなーと途方に暮れちゃいますねー。夫は朝早いし、仕事場は遠いしであてにならず、この壁を何とかぶちこわさない事には私が外に出るのは非常に難しい。。

      ブログで食べていければ最高ですけど、それもまた更に難しいな〜。

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